汗ばむ季節!目元のトラブルを防ぐために知っておきたいこと

まだまだ暑さが残り、汗ばむ毎日が続いています。汗は体温調節のために必要な身体の反応ですが、目元トラブルを引き起こす可能性もあります。汗に含まれる塩分や皮脂、汚れなどが刺激となり、目元の肌荒れ、かゆみ、炎症などの原因になることもあるので注意が必要です。また、強い陽射しによる紫外線ダメージや冷房による空気の乾燥、汗をふきとるための摩擦など、汗ばむ季節は皮膚のバリア機能にも影響をもたらします。

今回は、医学博士で眼科専門医の有田玲子先生に、汗による目元のトラブルについてお聞きしました。どうして汗がトラブルの原因になるのか、また、トラブル予防のために取り入れたいセルフケアなど、具体的に解説していただきました。

医学博士 眼科専門医 有田玲子(ありた れいこ)

ドライアイ、とくに涙あぶらの分野では世界屈指の専門家。
ドライアイに関する英文論文は80本以上など、ドライアイに関する眼科研究の世界的第一人者。
ドライアイに関する正しい知識の一般のかたへの啓発、ホームケアから最先端の医療機器の普及などで活動するLIME研究会代表。
以前は東大病院、慶應大学病院でドライアイ・MGD専門外来を担当し、国際的ドライアイガイドライン作成委員も複数回つとめ、日本のMGDガイドラインの作成委員会の主要メンバー。現在はさいたま市の伊藤医院で内科の父とともに眼科を担当。

有田玲子オフィシャルサイト
https://aritareiko.com/

汗が目元のトラブルにつながるって、本当ですか?

医学博士 眼科専門医 有田 玲子先生

目の周りに限らず、外的要因による刺激やアレルギー反応が皮膚に生じると、かゆみを引き起こすヒスタミンなどの「かゆみ物質」が分泌され、「かゆい」という感覚が起きます。

塩分や脂分を含む汗は、皮膚に対する刺激となります。さらに、かゆみを感じて目の周りをこすってしまうと、それがさらなる刺激となり、皮膚の炎症につながることも。皮膚が薄くデリケートな目の周りは、とくにトラブルが起きやすいと言えるでしょう。

目に汗が入るとすごくしみるので、ついつい目や目の周りをこすってしまいます。でも、目の周りをこすると角膜や皮膚を傷つける恐れがあるため、できればガマンしてください。こすると一時的にすっきりしますが、同時に眼球や皮膚には小さな傷がついています。小さな傷は自然に治りますが、手に付いた菌が目元に移り、感染症や炎症の原因になることもあるので要注意です。

汗ばむ季節には、強い陽差しや紫外線、エアコンによる乾燥、そして汗を拭うときの摩擦などが、肌のバリア機能を弱める原因となります。

皮膚のバリア機能が低下していると、体内から分泌された汗や皮脂にすら刺激を感じてしまうことがあります。汗には塩分などの刺激になる成分が含まれ、皮脂も油分だけではなく皮膚表面の汚れを肌に吸着させてしまうため、それらが刺激になってしまいます。

汗が目に入ってもこすってはダメ!やさしくケアしましょう

医学博士 眼科専門医 有田 玲子先生

汗をかきやすい目元は、こまめに汗をふきとり、できれば洗い流すことが大切です。ふきとるときは、肌に刺激を与えないよう、柔らかな素材で押さえるようにやさしくふきとりましょう。かいた汗をそのままにしないで、ふきとりなどで目元を清潔に保つことが大切です。正しいアイケアを心がけて、暑い季節を乗りきりましょう。

汗ばむ季節の目元はふきとりが大切
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