もしかして、そのつらい症状は秋の花粉によるものかも?日本ではスギやヒノキの花粉症に悩む人が多いため、「花粉症は春のもの」というイメージが強いかもしれませんが、実際には初夏から秋にかけての時期も、イネ科やブタクサ属、ヨモギ属などの花粉が広範囲で飛散しています。そのため、花粉による症状は年間を通じて注意が必要ですが、夏や秋は「花粉症シーズンではない」という思い込みから、風邪や体調不良と判断して何の対策も講じていない人も多いと考えられています。
今回は、医学博士で眼科専門医の有田玲子先生に、秋の花粉の特徴と対策についてわかりやすく解説していただきました。
ドライアイ、とくに涙あぶらの分野では世界屈指の専門家。
ドライアイに関する英文論文は80本以上など、ドライアイに関する眼科研究の世界的第一人者。
ドライアイに関する正しい知識の一般のかたへの啓発、ホームケアから最先端の医療機器の普及などで活動するLIME研究会代表。
以前は東大病院、慶應大学病院でドライアイ・MGD専門外来を担当し、国際的ドライアイガイドライン作成委員も複数回つとめ、日本のMGDガイドラインの作成委員会の主要メンバー。現在はさいたま市の伊藤医院で内科の父とともに眼科を担当。
有田玲子オフィシャルサイト
https://aritareiko.com/
秋に飛散する花粉の特徴とは?
お住まいの地域によって若干の差はありますが、秋の花粉のシーズンは概ね8月の終わりから10月の終わりぐらいまで続きます。花粉に関する意識調査(*1)によると、花粉に悩んでいる回答者のうち88%が「2月~4月」が最も症状が重いと答えた一方で、「8~9月」についても31%が悩んでいると回答しています。
1:花粉に関する意識調査(リンナイ株式会社)
杉やヒノキといった春の花粉が数百メートルも飛散するのに比べて、キク科のブタクサやヨモギなどに代表される秋の花粉は飛散距離が短いため、基本的に河川敷や公園、空き地などに生えているそれらの植物に近づかなければ影響はありません。しかし、これらの多くは繁殖力が強く、また花粉自体が小さくマスクをしても通り抜けてしまうため、外を歩く際は十分注意が必要であることを覚えておきましょう。
秋の花粉対策とは
秋の花粉の時期に、風邪のような症状が10日以上続いた場合は、花粉による症状である可能性を疑ってみましょう。各自治体が公表している、お住まいの地域に飛散する主な花粉とその飛散時期をこまめに確認し、早めに対策を取ることをおすすめします。
秋の花粉は粒子が小さいため、専用のメガネやゴーグル、微粒子対策マスクの着用などがおすすめです。また特に外出後やお休みの前には、目元を洗浄して付着した花粉や汚れを落として炎症の発生や悪化を防ぎ、目に潤いを与えて休ませましょう。
ドクター・フィッシャーの目元しっとりふきとりシートは、洗浄と保湿に有用な成分を豊富に含み、目の潤いをしっかり保ちます。このシートは、効果的かつ清潔に目元の健康を保つことができます。
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