視機能は年齢とともに少しずつ低下し、放っておくと日常生活に支障をきたす可能性がある状態(アイフレイル)になります。しかし、目の不調の小さなサインを見逃さず、早期に発見し適切にケアすることで、目の健康寿命をのばし、低下した視力を回復できる可能性があるのです。
旅行、ガーデニング、読書、家族との時間。どんなひとときも、目元が快適だと、もっと活きいきと楽しめるはずです。でも、本当に大切なことは、「よく見える」だけでなく、「心地よく過ごせる」ことでもあります。今日からやさしい目元ケアをはじめることは、未来の自分を大切にする一歩になります。これはただのセルフケアではなく、毎日を心地よく、自分らしく過ごすための大切な習慣です。

今回は、医学博士で眼科専門医の有田玲子先生に、加齢による目の衰えとその影響や、目の健康寿命を伸ばすために役立つケア方法についてわかりやすく解説していただきました。

ドライアイ、とくに涙あぶらの分野では世界屈指の専門家。
ドライアイに関する英文論文は80本以上など、ドライアイに関する眼科研究の世界的第一人者。
ドライアイに関する正しい知識の一般のかたへの啓発、ホームケアから最先端の医療機器の普及などで活動するLIME研究会代表。
以前は東大病院、慶應大学病院でドライアイ・MGD専門外来を担当し、国際的ドライアイガイドライン作成委員も複数回つとめ、日本のMGDガイドラインの作成委員会の主要メンバー。現在はさいたま市の伊藤医院で内科の父とともに眼科を担当。
有田玲子オフィシャルサイト
https://aritareiko.com/
加齢にともなう視力の低下とその影響


私たちの体と同じように、目も年齢とともに少しずつ衰えていきます。それに様々な外的ストレスが加わることによって、目の機能が低下したり、そのリスクがさらに高くなりますが、これは高齢者だけではなく、40歳以上になると誰もが経験する可能性がある状態です。特に、ディスプレイの使用が避けられない現代社会では、パソコンやスマートフォンの長時間使用による目の疲労やドライアイもこのリスクを高める一因となっています。
加齢に伴う視力低下は通常、単に視力が低下するだけではありません。目が乾きやすい、目やにが出る、目のかゆみ、まぶしさの感度や暗いところでの見えにくさ、目の疲れやすさなど、複数の変化が重なって現れます。これらは一見すると些細な不調に思えますが、放置していると転倒や認知機能の低下、社会的な孤立といった生活の質の低下につながるリスクがあります。
目の健康寿命を伸ばすためにいますぐできること


では、どうすれば目の健康寿命を延ばすことができるのでしょうか?
まず大切なのは、「まぶたが重く感じたり、目が疲れやすい」「目がかゆかったり、刺激を感じる」「目やにが出る」「目が乾燥したり、不快感を感じる」といった小さな目の変化に早く気づくこと。そうした目の変化を感じたときに年齢のせいだと放置せず、早めの対策をとることが何よりも重要です。
年齢を重ねるにつれて、ちょっとした目の不調でも、日々の生活や人とのつながり、そして自分の好きなことや楽しみにも影響が出てきます。今こそ、大切な目元をやさしく拭き取るアイケア習慣をはじめるてみませんか?目の健康を保つことは、快適で心地よく、活きいきとした毎日を支えるだけでなく、人とのつながりも深めてくれます。
朝晩1日2回、目元を清潔に保つ習慣を取り入れるだけで、目のトラブルを予防し、清潔で健康な目元を保つことができます。ケアをはじめるのに遅すぎることはありません!年齢を重ねても「見える力」を維持して健やかに過ごせるよう、いますぐ毎日のケアをはじめましょう。
一般的に、私たちは感覚情報の約80%を視覚から得ているといわれています。そのため、目にトラブルがあると日常生活を送る上で不便が生じたり、安全上の問題につながる可能性が高くなります。高齢者になっても自分の目でしっかりと景色を見たり、本を読んだり、大切な人の顔をはっきりと見続けられるよう「見える力」を保つことは、私たちの生活の質(QOL)に直結する重要なテーマです。



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